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「サインイン()してください」Excelにキャッシュされた資格情報とアップロード【OfficeとOneDrive】

ポイント
  • 「Excelのファイルを引き続きOneDriveにバックアップするには、改めてMicrosoftアカウントにサインインしてください」という意味。
  • Excel上部のアカウントから一度「サインアウト」してから「サインイン」して、ファイルを開き直してみて。
  • OfficeとOneDriveの関係は、ちょっとややこしい。

今回は、OfficeとOneDriveを結びつける Microsoftアカウントの「サインイン」について見てみましょう。

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Excelに表示された警告メッセージ

  • WordやExcelのファイル保存では、保存先として直接OneDriveを指定することがあります。
  • そのときにインターネット接続やアカウント認証に失敗して、ファイル保存でエラーが表示されることが増えました。

Excelを使っていたら、変な警告メッセージが表示されたんだけど、どうしたらよい?

Excelに表示される「サインイン()してください」のエラー
Excelに表示される「サインイン()してください」のエラー

サインイン()してください

キャッシュされた資格情報の有効期限が切れているため、変更内容をアップロードまたはダウンロードできません。

Excelを起動したら、画面上部に変な警告メッセージが表示されました。
文章は日本語なのですが、何を言っているのか、微妙にわからない言い回しですよね。

これは、平たく言えば「Excelのファイルを引き続きOneDriveにバックアップするには、改めてMicrosoftアカウントにサインインしてください」という意味になります。

つまり、
  • キャッシュされた資格情報」とは、
    「パソコンに記憶されているMicrosoftアカウントのパスワード」のことです。
  • 変更内容をアップロードまたはダウンロード」というのは、
    Word・Excelなどのファイルを 「OneDriveに同期する」ことを指しています。
  • OneDrive(ワンドライブ)」は、Microsoftがインターネット上にデータを保管してくれるサービスです。
    オンライン・ストレージ」といいます。

「サインイン」が反応しない

ところが、メッセージにある「サインイン」ボタンを押しても、進みませんでした。

エラーメッセージのサインインボタンが反応しない
エラーメッセージのサインインボタンが反応しない

普通なら、サインイン画面に進みそうなのに…

ステータスバーに表示される、謎の「(&)」
ステータスバーに表示される、謎の「(&)」

よく見ると、下部のステータスバーにも「●サインイン(&)してください」という、ちょっと謎なメッセージが表示されています。
なんかプログラム上の不備がありそうです。

「サインイン(&)」が気になる……

「ファイル」タブの「情報」を確認する

まずは、ファイル情報を確認してみます。

「ファイル」タブー「情報」を見ると、先ほどの同様の警告メッセージが表示されます。

ファイル情報からもサインインできなかった
ファイル情報からもサインインできなかった

サインイン()してください:キャッシュされた資格情報の有効期限が切れているため、変更内容をアップロードまたはダウンロードできません。

変更内容を保存できましたが、アップロードできませんでした。これは、サーバーにサインインしていないためです。[競合の解決]をクリックしてオプションを選択してください。

解決」のボタンをクリックしてみると、「サインイン」と「コピーの保存」の選択肢が出てきました。

改めて、「サインイン」を選択しましたが、なぜかここでもボタンが反応しません。

Excel画面上部のアカウントのエラー

困ってよく見てみると、Excel画面上部のアカウント名にも、警告マークがついています。

アカウント名をクリックすると、「アカウントのエラー」が表示されました。

Excelでのアカウントのエラー
Excelでのアカウントのエラー

アカウントのエラー

申し訳ございません。現在アカウントにアクセスできません。この問題を解決するには、もう一度サインインしてください。

ここで「サインイン」を押してみると、今度は画面が進みました。

「詳細の追加」画面で姓名を入力する

ところが、パスワードを入力する画面ではなく、名前を登録する画面が表示されました。

アカウントに名前を登録する
アカウントに名前を登録する

あれ? アルファベットで入力したら、「次へ」が反応しないよ💦

なぜか よくわからないのですが、日本語で入力する必要があるようです。

姓名を入力すると、アカウントのエラーは消えました。

しかし、もとのエラーは残っています。

ファイルを開き直してみたんですが、そのまま。まだ根本的な解決までは至っていないようです。

アカウントをサインインし直す

どうも アカウント情報がうまく更新されていないようなので、いったんサインインし直すことにしました。

アカウントを一度サインアウトする

「サインアウト」を押すと、「アカウントの削除」と表示されます。ちょっとびっくりしますが、後でサインインすれば大丈夫。

アカウントの削除

このアカウントを削除すると、この Office アプリケーションからサインアウトされます。

カスタマイズした内容がすべて削除されます。また、ドキュメントとノートブックは、サインインし直すまでサーバーと同期しなくなる可能性があります。

サインアウトを完了するには、すべての Office アプリケーションを閉じる必要があります。

今すぐこのアカウントからサインアウトしますか?

Microsoft Office とMicrosoftアカウントのリンクが解除されることになります。

すぐにサインインし直すと、アカウント名は日本語表記に変わりました。

しかし、エラーは残ったままです。

ファイル情報でも、表記は変わっていません。

サインインし直しても、エラーは消えていない
サインインし直しても、エラーは消えていない

OneDriveでの通知とプライバシー

ここで 一度 OneDrive の通知を確認してみました。

Excelでのアカウント設定はOneDriveに影響する
Excelでのアカウント設定はOneDriveに影響する

別の Office アプリで行った変更を元にプライバシー設定が適用されています。

[設定を表示]

「設定を表示」をクリックしてみると、
プライバシー設定
診断データについて、
承認」する画面が表示されました。

Excelの「ファイル」タブの「アカウント」をみると、「アカウントのプライバシー」がありました。

Officeのアカウント情報
Officeのアカウント情報

コピーの保存をしてファイルを開き直す

なかなかエラーが消えないので、「コピーの保存」をすることにしました。

「コピーの保存」で「競合を解決」する
「コピーの保存」で「競合を解決」する

Excelで保存するときに、OneDriveにうまくアップロードできないときに、いったん別ファイルにコピーすると、うまくいくことがあります。

OneDriveに「コピーを保存」する
OneDriveに「コピーを保存」する

保存先のアドレスに見慣れない文字列があるよ

これは、OneDriveの個人用スペースを指しています。PC内ではなく、OneDriveに直接 保存、つまり「アップロード」しています。

OfficeとOneDriveの2つの保存方法

Microsoft Office と OneDrive の関係は、歴史的な背景から ちょっと入り組んでいます。
・OneDriveにアップロードしてから、PC内に同期する方法と、
・PC内に保存してから、OneDriveに同期する方法、
の2種類があるのです。

今では OneDrive が、PCの常時プログラムとして組み込まれたので、どちらの方法も最終的には同じ状態になります。しかし、それ以前は、保存先として PC内かOneDriveかを選ぶことに意味がありました。USBメモリに保存するような感覚で、オンラインストレージにアップロードできます。

Excelから直接OneDriveにアクセスできるのは、出先で他人のPCを利用するときに役に立つんです。

ファイルをいちいちPCに保存して、OneDriveにアップロードして、不要なファイルを削除する、というのは大変です。やってみると修正のたびに、ダウンロードやアップロードの手間があるからです。

しかし、その分 今回のように、インターネット接続やアカウント認証がうまくいかないと、エラーになる問題がけっこうあります。

シンプルに保存がしたいだけなのに……。

別ファイルで保存したら、正常に開くことができました。

コピーしたExcelファイルを開き直す
コピーしたExcelファイルを開き直す

もとのファイルを削除して、ファイル名を戻して、やっと元通りです。

まとめ

どのタイミングで元通りだったのかな?

今回は、アカウントをサインアウトしてあとに、ファイルを開き直していませんでした。もしかすると、実際には「プライバシー情報」や「コピーの保存」は、手順としては不要だったかもしれません。

ということで、まずは、アカウントをサインインし直すことがオススメです。

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